10日間のヴィパッサナー瞑想に行って、一番印象に残る言葉がこの「アニッチャー」ではないでしょうか。
初めて聞く言葉なのに、何回も耳にするので、つい覚えてしまいます。
覚えるどころか、アニッチャー、アニッチャー、アニッチャーと頭から離れなくなります。笑
アニッチャーとは、全てのものは変化しているということ。
日本語にすると「無常」ですね。
全てのものは、生まれ、しばらくとどまり、そして消えていくという性質を持っています。
そのことを頭で理解するだけではダメで、自分の体の感覚を観察することで、納得するというか、わかることが重要なのだそうです。
体の感覚は、渇望と嫌悪を生み出す元でもあるけれど、平静に観察する時、それは智慧へと導くものになります。
(個人的にここがすごく面白いと思っています。「車輪が逆回りに回る」と説明されます。同じものが使いようで、悪いものを生み出したり、良いものを生み出したりするというのがとても面白い!)
智慧は、アニッチャー(無常)とアナッター(無我)とドゥッカ(苦)です。
残念ながら、私はこの域に達していないので、ここの説明はできません。
10日間のうち、何回か、先生から正しく瞑想ができているかチェックしされます。
その時、聞かれるのは以下の3点です。
・体の感覚を感じられているか
・アニッチャーの理解があるか
・平静さが培われているか(渇望や嫌悪を生み出さずに体の感覚を観察できているか)
アニッチャーに関しては、瞑想が進むと、バンガーと言って、体が細かい振動によって、本当に生まれては消えていくのを体感できる段階が来るのだそうです。(未知〜〜〜笑)
ヴィパッサナー瞑想を始めた人でこの段階まで行ける人ってどのくらいいるんでしょう?
きっととっても稀なのではないかと思うのですが…
それで凡人である私は先生にこんな質問をしてみました。
ヴィパッサナー瞑想をしている時、
たとえばどこか痛くなったり、痒くなったり、熱くなったりして、でも、知らない間に消えちゃっていることがありますけど、
それもアニッチャーの理解と考えていいですか?
先生の答えは、
そこから始めるんでいいとのことでした。
実際には何回も同じ体の部分を観察するわけですから、前回と感覚が違って当たり前なんですけれど、
私の場合、ぼーっとやっているのか、また同じ!で片付けちゃうことも多いです。(>_<)
ヴィパッサナー瞑想では、
体の感覚を観察しつつ、
同時に平静であること、
かつ、アニッチャーを感じていること、
が大事なポイントのようです。
言うは易し、行うは難し!
実は痛みさえも消えていきます。
前回行った時は、
アニッチャーって言うけど、いつまでたっても痛みが消えないじゃん!
とず〜っとそう思っていました。
全然アニッチャーじゃない!!と怒っていましたね。(←超反応している。全く平静でない。)
でも、今回は痛みをあるがままに観察できるようになりました。
痛いところに意識を集中させ、心の中に消えてくれ〜という思いがない時、
痛みが消えていくのがわかりました。
アニッチャーだ〜‼️
もちろん、消えない痛みもありました。
でも、以前は、消えない、消えない、どうしてよ〜、私だけアニッチャーじゃない!と思っていたのが、
今回は、
消えるまでの時間が長いのもあるよね、
消えなくても観察することが大事、
と思えて、
そして、1分ほどそこにとどまって消えない時はちゃんと次の部分に移ることが出来るようになっていました。
とはいえ、とても痛い時は、やはり平静さを少し失ってしまうのでした。
いつかバンガーを体験してみたいという密かな欲が………🤣🤣🤣
凡人はこんなもんですな。