10日間のスケジュール

ゴエンカ師のヴィパッサナー瞑想は、初めて参加する人は10日間受けることになっています。

前日入りして、終わった次の日に帰るので12日間、必要です。

一日の流れはこんな感じ。

4時起床

4時半から6時半まで座る

朝食

8時から11時まで座る

昼食

1時から5時まで座る

お茶タイム

6時から7時まで座る

これで1日10時間座ることになります。

そのあと7時から約90分講話を聞き、9時終了。

毎日、こんなタイムスケジュールで進みます。

座る時間は、連続して座っているわけではなく、時々休みながらやっています。

当然のことながら、ベテランの方は1回に長い時間集中して座っていられるけれど、

慣れていない方は、痛いのと気が散るのとで、だいたい20分から30分で休むことになります。

アーナパーナ

最初の3日間はアーナパーナと言って、呼吸の観察に費やされます。

ただただ、鼻のところで息が出入りするのを感じることが私たちの仕事とされます。

「しっかり働きなさい」と言われます。

最初は、上唇の上から鼻全体までの広い三角形の中で吸う息と吐く息を感じ取れればOKです。

しかし、3日目になると、上唇の上から鼻の穴の入り口付近までに、範囲を狭められてしまいます。

アーナパーナをする時、最も大事なのは普通の呼吸を観察すること。

ヨーガとかをやっているとついつい長い深い呼吸に変えてしまいがちなのですが、

普通の呼吸を観察します。

呼吸

自分の普通の呼吸ってどんなだかわかりますか?

普通にしている時は、呼吸していることに気づいていないですよね。

そのくらい静かな呼吸なのです。

呼吸は体と心をつなぐものと言われています。

私たちは、心臓や胃の動きをコントロールすることはできません。

でも、呼吸は意識すれば大きく長い呼吸にしたり、早くて短い呼吸に変えたりすることができます。

また、意識しなくても、怒っていれば文字通り鼻息が荒くなりますし、

驚いた時には一瞬息が止まったり、

ほっとした時やがっかりした時にはため息が出たり、

心の変化で呼吸が変わります。

呼吸というのはそう考えるととても面白いものです。

では、普段はどんな呼吸をしているのか?

私は初めて参加した時、全く息が感じられなくてすごく困りました。

感じられない時は少し息を強くして良いと指導されます。

でも、その時は感じられても普通に戻すと息が出たり入ったりするのが感じ取れない

密かに指を鼻の下にもっていって、本当に息が出ている?と確かめたほどです。

しかし、一度、感じられるようになれば、今度は感じられない人がなぜ感じられないのかが理解できなくなるほど、息の出入りを感じ取れるようになります。

普通の呼吸

普通の呼吸は、思っているよりも小さく微細なものです。

これは私だけかもしれませんが、

「呼吸を観察してください」と言われると、

無意識にちょっとだけ身構えるんですね。

緊張するので、呼吸が不自然になったり、

逆に普段よりたくさん吸ってしまったりします。

普通の呼吸は、思っていたより小さく、吸う息も吐く息もとても微細です。

今回の大収穫

今回、私はアーナパーナでとても良い体験をすることができました。

ヨーガの呼吸法の中に片鼻呼吸法というのがあります。

左の鼻腔を抑えて、右の鼻腔からだけ息を吸います。

次に、右の鼻腔を抑えて、左の鼻腔から息を吐き出します。

今度は左の鼻腔から息を吸って、左の鼻腔をおさえます。

そして、次に右の鼻腔から息を吐き出します。

私もヨーガを教える時、

習った通りにお伝えしています。

「片鼻呼吸法は右脳と左脳のバランスをとってくれる呼吸法です。

自分の中の陰のエネルギーと陽のエネルギー、女性性と男性性といったような相反するエネルギーのバランスもとってくれます。」

これがですね、本当だ!というのがわかったのです。

アーナパーナをしているうちに、

あ、今、左の鼻からだけ息が出入りしている

あ、今両方に変わった

あ、今、右の鼻からだけ息が出入りしている

とわかったのです。

ヨーガの時には、指を使って、強制的に片鼻で呼吸するようにしているわけですが、

なんと体はそれを自動でやっていたのです。

しかも、集中が深まると、

左の鼻で息をしている時には、右の眼から脳のあたりが雲がかかったように、ぼーっとしてきて、

右の鼻で息をしている時には反対に左の眼と脳のあたりがそうなるのです。

ということは、人間の体というのは、勝手に自分の体のバランスをきちんととっているということですよね。

いつもそうなっているのか、ある条件が揃った時にだけそうなるのかまでは解明できませんでした。

でも、体ってすごいなあとアーナパーナをしながら感動してしまいました。